2019-01-01から1年間の記事一覧

日記

この間、「アイヒマンを追え」という映画を観た。 すごく心に残る映画だった。でも、 自分の感じている事はほんの少しの部分で 手付かずの部分を探す事が必要だとも思ったから 何かこうやって書いたりするのは しなくてもいいかなって思ってたんだけど、 数…

信じられないことが起こってしまいました。 信じられないこと… それもどこまでが確かな当てはまる言葉なのかわからない。 これはどういう事象なのか 中村先生の講演会、 僕は申し込んだけど仕事が急に入って 母だけが行った。 会えなかったな。 いや、そうい…

nonsense

世界で人が目にするものは 全部 自分、あるいは 誰かの人生の記憶でできていると聞いた だから立ち止まって目を凝らせば 帰りたい場所 帰りたくない場所 その何処へだって行く事ができるんだと。 一人の人の身体 その向こう、一面にずっと広がってる記憶を …

振り返り

懐かしいインスタグラムが出てきた。 最近はこのアカウントをほとんど使っていないのですが。 3年くらいかけて2000以上の投稿が残っていました。 遡っていくと いろんな思い出が蘇ってきて懐かしいです。 . ずっと目指してたものを あるきっかけでやめた2014…

区切り

一旦立ち止まる為の覚書に。 最近、 というより今までずっと 分かってたはずなのに本当の意味で それを切り出して明確にし、磨いてこなかったものがあった。 ぼんやりとよくわからない希望的観測みたいなのばっかりして ふとした時に、 でも一体今どこにいて…

ルウの肖像 あとがき

この度は、本を手に取ってくださり 本当にありがとうございました。 初めてつくった本でした。 至らないところが多々ありますが、描きたいことを詰め込んだので立ち止まっていただけた事、すごく嬉しかったです。 少しだけあとがきです ↓ 「ルウの肖像」を …

本を作りました

初めてイベントに出ます、10/14の名古屋コミティアです。 僕はStoner. というサークルでブースはIー14という場所でした。 作ったのは、フルカラー32ページの本で、 (あとおまけで8ページのモノクロ漫画) 1925年生まれのルーカスという男性が、80年後に綴じ直…

11日間

リー・カーペンター 「11日間」 これでもう終わりにし、 家に帰ると決めた最後の任務だった。だが SEALs隊員である息子のジェイソンは 帰っては来なかった。 作戦行動中、行方不明となったのだ。 母親のサラは一人息子の安否を待った。 そして11日後、彼女が…

いつもみたいに

いつもみたいに新聞切り抜きをして いつもみたいに描きながら考えたりして 沢山のこと すごく沢山のことがまだ無数に残ってる なにから始めたらいいのか どこまでやったらいいのか 迷ったり苛立ったりする あらゆること 押し寄せてくるような錯覚 動かないと…

オデッセイ

帰り道 道路が凍ってて 冷やされた空気が 暗闇の突き当たりに集まってた その黒く凍りついた ブラックホールみたいな空間 あの先にまだ二人はいるのだろうか あの人に電話をする オーバーバイエルンの小さな村 何年振りか 騒がしい酒場の音 だけど その人の…

嬉しかったこと

さっきおじいちゃんが僕の部屋に来て、 部屋で横になってたり、 のんびりしてる時に 前にもらった絵をいつも眺めてるんだけど 他のも見たいなって思って。 いま描き終わってるものある?って聞いてくれた。 前に絵をプレゼントしたのは何ヶ月か前。 僕の家は…

Das schweigende Klassenzimmer

(本編に触れている部分があるのでこれから観る予定の方は、読まない方がいいかもしれません) 列車は進んで、テオの顔に弱い光があたる 彼はほんの少し微笑んだ。 映画館の帰り道 みんなのことを考えてた みんなのこれからのこと 密告、疑い、抑圧、小さな教…

2度目の6/28

今日 僕の大事なももが この世界から去って一年が経ちました。 あの子を通していろんなことを考えて いろんなことが分からなくなった 去り際 僕は死ぬほど(死んだのはももだけど) 本当に死んじゃうんじゃないかってほど泣いてたんだけど 父はその度に 辛いの…

ごみ箱

分からないのは 疑問に思うのは もしかしたら無知だからかも知れなくて もしかしなくても多分そうだから 何かに反発したりするのは ものすごく不安を伴うと思う。 掘り下げたら それは正しくて はっとさせられてしまうのかもしれない だったら 抵抗や批判か…

Schön

湿原に行った時のなんでもない記録 そこは山奥で あまり有名ではない小さな湿原。 入り口は灰色のフェンスにチェーンがかかってる。 「自由に入り、帰りにはチェーンを元どおりにするように」 その通りにする。 弱い雨が降ったり止んだりしてる。 空の色が減…

幸福なラザロ

幸福なラザロ、2回目を観に行った。 どうしてこの物語が好きになったんだろう? イタリアの古い言い伝え、ヨハネの福音書 僕はよく知らない。 ただこれほどまでに心が震えるのは全部 描かれる人間の眼差しと、心の機微、そして細部にある暗闇と 小さく点滅す…

何処かにあった灯

朝早く起きて藤の花を見に行った。 藤棚は遠くへ行けば行くほど 花びらと房の境界線が薄くなって ぼんやりと 薄紫の光が滴っているように見えた。 あの灯りは独特で多分忘れないと思う。 その後に すぐ近くに少し前まであった祖母の家、 取り壊された跡地に…

脳裏にあるもの

その展覧会は1995年3月にハンブルク社会研究所によって企画され、行われた。 1941年ナチスドイツのソビエト侵攻、 東部戦線において行われた 戦争犯罪行為。 捕虜や一般住民、 ユダヤ人に対する虐待や虐殺、 これらに関与していたのは 戦後のニュルンベルク…

ライラック の前に

これから描いていく全部のお話の始めに ある人を探しています。 手がかりは、その人が撮った350枚の写真と 写真の裏面に走り書きされたメッセージ。 それから自宅のある街、野戦郵便番号… その人は、ドイツ国防軍の一兵士でした。 写真は第二次世界大戦で ナ…

Bentについて

Bent(1997年公開)の映画 あらすじ 1934年、ナチスドイツによる 突撃隊エルンスト・レームの粛清後、 より強化された刑法175条同性愛禁止法 (反自然的なわいせつ行為は、男性である人の間でなされるものであるか、獣との間で人が行うものであるかを問わず、禁…

空っぽの時間

本を買いました。 いつもは結構明確に何か アウトプットしたいものがあって それに必要な情報とか、感覚とかを集めるために本を買ってることが多かったんだけど、 今回買った五冊は五冊ともそういうのとはちょっと違う気がします。 買ったのは、 リチャード…

Druck

Skamドイツ(Druck) Matteo主役のSeason3が始まります。 各国のIsak達とは少し違った、 感情を表に出さないキャラクターだから 余計に痛みのある回になるのかなあって今から不安… Matteoがインスタグラムに載せてる#matteomonday #florenzifriday がすごく面…

戦場のメリークリスマス

先日、帰宅すると母が 20歳の時に買ったらしい 戦場のメリークリスマスの レコードをかけていました。 うちにあるレコードプレーヤーは とても古く、操作がかなり面倒なので 滅多に使う人がいないから 誰かが意を決して回すときは貴重で、 ついリビングにみ…

ベルリン、あるいはどこか

ブルーノガンツさん さようなら あなたとあなたの映画が好きでした。 ゆっくり休まれてください。 第1章 子供は子供だった頃 腕をブラブラさせ 小川は川になれ 川は河になれ 水たまりは海になれ と思った 子供は子供だった頃 自分が子供とは知らず すべてに…

ライラック

新しい絵具を買いました。 緑色が好きで 結局似た色ばっかり買ってしまうんだけど… 一目惚れした色が一色あって。 ライラック、というものです。 多分ライラックの花の色って事だよね…? 僕はライラックの花を見たことがなくて、 なんとも言えないけど すご…

脱走兵

1942年フリードリヒの手紙 . . . . . . . . . . . . . . . おわり このお話は、新年に読んだ 「Kriegsbriefe Gefallener Studenten 1939-1945」(戦没学生の手紙1939年-1945年) という本に載っている フリードリヒ・アンドレアス・フォン・コッホという青年が…