今年ももう半分ほど過ぎてしまった
起こったこと
これから起こること
まだまだ整理がついていない
育った家の取り壊し
それから夢の国へ行った事
ふわっと現れ続ける病気
世界のこと
ひとつひとつ
辿ってみようと
立ち止まってみるけれど
どれもこれも辿るにはまだ
本当の大きさも形も朧げ
ただ泣けてくるとか
ただ切なくなるとか
ただ愛おしくなるとか
ただ力が抜けるとか
なんとなく
たったそれだけで
私はそれらから少し離れようとする
いろんなことが
そんな感じに掬い取られるようになった
それを集めた桶の中で
できるならゆっくり目を閉じて
全身を浸していたい
そうすれば頑なな
そっけない身体から
じわじわと小さなものたちが染み込んできて
本当の形に気づけるのかもしれない
でもその桶には
今
蓋がしてあって
私はその上を飛んでいく
小さく伸ばされた手が
小さな瞳がこちらを向く限り
どこへでも
空っぽのまま
なにも分からないまま飛んでいく
強くなったわけでも
弱くなったわけでもなく
ただそれだけのこと
そういうふうになっているだけのこと
でもときどき
躓いて転んでばかりの時
覗き込んでみたくなる
みんなそうだったのかな?
ずっと昔からそうやって
存在も喪失も繰り返されて
そこにないように見えても
見えないだけで積み重ねられているのかな
憶えている限り
誰かが憶えている限り
諦めも
受容も
草木のように
土の層のように
きっとみんなそうだったの?
私だけじゃないよね
きっと
思い出す
どこかで
ずっとあとに
ずっと前に








