一日

先日家族挙式をしました。

お互いの家族と総勢8人で楽しいひととき。

 

昨年の結婚後、夫と結婚式に関することは

無しでいいかあ。なんて話していたけれど

この一年2人とも沢山新しい出会いとお別れがあって

大切な人たちとの時間をやっぱりつくりたいという事で急遽。

やって良かった、結果として。

大変なこともあったけど

 

母が少し涙ぐんでいた。

改めてみんなの顔を見て

昔の写真なんかをも見て

時の流れと

去っていったことを考える

 

取り戻せないのに

今は楽しいひとときがここにはあるのは

 

良かった。ありがたかった。

 

 

 

なんだかいろんなことが

変化していくのを感じる

外側と内側が重なっていくのを前より

強く感じる

どちらが濃いか薄いかの

濃度の違いがあるのかもしれない。

まだ分からないのかもしれない。

けど今はそれで良いような気がする。

 

言葉に表せられない

今このひとときが増えた気がする。

言葉にする前に

無数のことが瞬いている

 

言葉にしているのも惜しいような。

でもそうでもしないとあんまりにも

寂しいような

 

自分が土の一粒のような

森の木の一つの木の葉のような

ちっぽけさを前より感じる

でも大地と森の風を前より感じる

それはただただありがたくて

愛おしくて寂しい

 

先のことが

前よりわからなくなった

だけどどこにいるのかは分かってきた

ここに立って

それで

 

待っていよう

全部

 

 

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姉がとても素敵に撮ってくれた写真↓

ありがとう

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2024年

新年明けました。

去年は大きなお別れと出会いの一年でした。

変化し続けた気がするけど、

それは外側から見た風景で

内側はその速さに

ついていけていなかったように思える。

それなのに窓の外を見てはぼんやり。

 

記録しなかった多くの事を

必死に手繰り寄せてみると

きらきらした光も見える

星みたいに遠く、

下を見れば見えなくなるような

ただ

確かにあったんだ

 

それらがきっと

体のどこかで息づいてきてほしい

気まぐれに気ままに息をしていてほしい

携えて

一緒に。

 

今年はどんなことがあるかな。

 

大切にしたいことを

ひとつひとつ

大切に大切に

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ここには

川がいくつも流れていたらしい

 

雨が降って集まって

それはいつしかやっと

足首までの深さになった

 

ここに道があると気づいた朝に

静かになったのを見計らって

冷たい流れに足を浸してみた

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やっと溜まったのに

もう先を目指して流れていってしまう

光を反射して

キラキラと輝くのも今だけだって

言うみたいに

あっという間に過ぎ去っていく

 

こんなことも

あんなこともあったのか

知らないことをたくさん教えながら

 

知っていたことも

見落としていたことも

意識的に見ないようにしていたことも

もう一度身体の隙間を満たしては

すり抜けていく

 

こんなにも簡単なことだったのか

冷たさにハッとするように

塗り替えられて

擦り落とされた

 

何もない場所が必要なんだ

ほんの少し

 

川は消えることはないから

堰き止めずに

少しだけ空けておこう

忘れないように

 

雨が降って溢れないように

行くべきところへ向かえるように

 

そしてまた

時間のちぎれた光が集まって

反射して映し出される姿を

もう一度思い出せるように

 

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小さい風

敷き詰められたもの

ほとんどがしっかりと理解できていないもの

ただ

そこにあると思い込んで

息苦しくさせていたもの

 

もうこれ以上プラスとマイナスも

できそうにないと

そう思っていた場所に

突然小さな隙間風が吹くとき

 

はっとして

ゆっくり見渡すと

思ったより柔らかい場所がまだあって

足もいくらか動きそう

 

たったひとつのことで

変化する

感じることや

頭の中に建ち並ぶもの

 

小さな風は

今も吹き続けてるのかな

それを感じられる場所に

行き着こうと思わなくても

どこにでもきっと

 

ふらふらと

思いつくまま

待っていよう

 

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7月

壱町田湿地へ行った。

年に5回公開される場所。

目を凝らしてやっと見つけられるお花。

ガイドの方が、

湿原の花の多くは小さいのです。

そう教えてくださった。

 

湿原が好きなのは

生き物がわずかな場所で

潤いの中

ひしめき合って息づくのを

静かにひしひしと感じられるから。

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そこで暮らすお花は小さく

限られた豊かな水の土地を譲り合って

自分のスペースをほんの少し。

 

周りとの調和と

共生

継続の方法を知っている

 

神は細部に宿るの言葉を

ひっそりととびきりに美しい花達を見て

思い出した。

 

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YELLOW

好きな曲に耳を澄ます

何を歌っているのか

言葉はずっと分からない

でも勝手だけど、分からなくてホッとしている

聴くたびに違う詩を作ることが出来るから

自分のために

いつでも

不思議なことにその時の気持ちによって

浮かんでくる言葉が違う

都合よく形を変えて

空いた穴を埋める 

だからこの歌がある間は

探したら見つけられる

 

 

 

ひとりで海を渡る人は

息をひそめ

遠くでパラシュートが

ゆっくりと落ちていくのを見ている

遠い昔のことをぼんやりと思い出しながら

 

朧げなもの

それは一人きりの海には必要ないと知った

湧き上がる心の色は

流れ出てしまったところで

このブルーには変えられない

着水して広がった漣が

存在していたことを少しだけ話した

 

沈むことも浮上することも

受け入れなければ難しい

 

この船が手放せないままだから

どこにも行けないで

全部忘れられない

 

必要が無いとしても

漣を探す

隣では日が昇り

イエローの中で

初めてその海は

息をした

 

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一息ついて暗くなった外を見る

カーテンを閉めて電気を消したら

もう今日は終わり

ふと今がどの辺りか考えて

もうこんな所とハッとする

 

時間をいろんな感覚で

いろんな価値観で捉えると

速くなったり遅くなったりする

そのどれが本当なのかは分からないけれど

割り当てられた分や

その時々に触れられるものや

見られるもの

その積み重ねが残った時間と

世界の感触になっていく

本当なんてものがないなら

基準がないなら

大切にするにはどうしたら良いか分からない

なら逆に大切にしないとは

どういう事なんだろう?

 

一日中眠って過ごすとか

ごろごろしてたら日が暮れているとか

でもそんなひと時だって大切だ

 

結局は全てが自己満足の世界で

自分で基準を作って

自分を納得させるしかないんだな

 

きっと意識をすることが

時間に自分を繋ぎ止める事ができる

唯一なんだと思う

 

何をしていようが

それをしている

そういう感覚、自分のしていることに

全神経を集中させて

そして覚えていようとすること

 

両手いっぱいからこぼれ落ちる

あるいは元々掬うことさえできなかったもの

その音に耳を澄ます

 

…だけどやっぱりそれらも

時々でいいのかもしれない

 

忘れること

無意識が時間を進める

そうなのかもしれない

止まっていたもの

立ち止まっていたもの

囚われていたもの

そこから船を漕ぎ出すように

 

だからまたここにいて

時間は遅くなったり速くなったりしながら

私たちを連れていってくれる

 

今日はもう、おやすみなさい

 

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6月の晴れの日

更新しないまま、またしばらく経ってしまいました

日々いろんなことがあって

特記すべき事だってあったはずなのに

あれよあれよと今日まで来てしまった

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私事ですが結婚をして

実家を出て2ヶ月が経った。

元々他人だった人と生活を共にする事

自分の力で生活を組み立てる事

思ったより自分には大変だった

日々発見することばかりだけれど

そのほとんどは自分自身の幼稚な

コントロールの難しい感情

対応力の無さ

自分についての不甲斐なさだ

同時にそれでも継続しなければならない事

受け入れ

許し

諦め

真ん中

それを自分や相手に注ぎ続ける事を

少しずつ理解し始めたような気もする

 

時間がまた元のような速さになることはない

でもようやくこの速さで

躓きながらも歩けるようになってきた

そうしたらふと過ぎ去った日々が

立ち止まれなかったことが

寂しく感じるようになってきた

去ったひとときだけじゃない

今この瞬間にも寂しさを感じることがあるんだ

 

アウトプットやインプットを

慌ただしさを言い訳にして

遠くに追いやっていた

だから世界がすごく狭く

小さくなってきている

 

それで

私にはここしかないんだと感じて

寂しいのかもしれない

ある意味で手の届く場所に

いかに愛おしい一瞬が満ち溢れているか

気づき始めているのかもしれない

 

でも心が押し潰されないように

それらをそっと大事にするために

アウトプットインプットを始めなくちゃ

いけない

 

夫がベランダにしゃがんで

植物を見ている姿が好きだ

背中をぎゅっと丸めて脚をおって

小さくなって緑を覗き込む姿

 

ふと寂しくなって描き残そうと

スケッチブックを出した

上手く描けなくて消した

すっかり絵の練習をしなくなっていたから

 

だけど描かなくちゃ

たぶんそうするしか

この寂しさを受け入れられない

たぶん描く事が私の記憶になって

またどこかで会うための経路を覚え

辿るための言葉になるんだと思う

 

雨が降って

晴れ間がやってくる

このひと時を待っているように見えたものは

ずっと動き続けていた

どちらの方向が去っていく方か分からない

だから目を凝らして

時に目を閉じて

 

はじめからおわりまで

 

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