2度目の6/28

今日

僕の大事なももが

この世界から去って一年が経ちました。

 

あの子を通していろんなことを考えて

いろんなことが分からなくなった

 

去り際

僕は死ぬほど(死んだのはももだけど)

本当に死んじゃうんじゃないかってほど泣いてたんだけど

 

父はその度に

辛いのも、あらゆる思い出も、全てはエゴでしかなくて

執着を、自分本位な、人間本位な執着は

手放すべきだって言ってた

 

ももは

何処かで生まれて

誰かの家に連れてこられて

逃げ出したか、捨てられるかして

動物愛護センターに連れてこられて

ちょうどその時一軒家に引っ越したことで

念願の犬が飼えることになった

小学生の無知な僕が

彼女を見つけて連れて帰った

 

 

こう考えると

ももの人生は産まれる瞬間と

死ぬ瞬間以外は全て人間が支配していたと思う

 

全て人が道を決めて

 

彼女にとってもきっとそれが幸せだろうって

 

そう思ってきた

 

けど

本当はどうだったのかな

 

何かを 飼う  って一体なんなんだ?

 

分からない

 

ヒトってなんでなにかを  飼う  んだろう

 

あの時の僕は

何か弱いもの(そもそもなんで動物が自分よりも弱いと思っていたのかが怖い)をお世話したかった

犬や猫を飼ってる人を見てずっと羨ましかった

可愛くてそばにいて欲しいと思った

 

だからそうしたんだと思う

これってすごい考えで

すごいぶっとんでることだ

きっと人間しかできない

 

ももは僕たちの茶番に付き合ったのかな

 

分かんないや

 

父はそんなようなことを言ってた

 

でもそれがこの世界の法則で

抗えないんだって

 

だから

悲しみを乗り越えるために

それらが人間のエゴで

ただの事象でしかないってことを思い出すんだって

 

だけど君を思い出す時

あらゆる思い出が波みたいに押し寄せる時

それにのみこまれて

どうにもならなくなる時がある

 

家族になろうとしてくれた

というか

それ以外に方法はなかったんだろうけど

というより

僕たちが為す全ての、勝手につくったルールなんて

一つも知るよしが無いはずだから

与えられた場所でまた一から生きようとしてたこと

それがまるで

家族になろうとしてくれているみたいに

そう勝手にみていたんだな

 

動物は悲しい

けどそれを実行してる僕には

こんなこと言う資格はない

 

あの子は家族になった

自身がどう思っているかは分かるはずもないけど

僕たちはそう思った

それ以上になった

 

いっしょに眠ったこと

落ち込んでる時側にいてくれたように思えたこと

最後の瞬間の不思議な出来事

ありとあらゆる

 

 

全てはエゴなのに

 

君の優しさや

温かさ

心の繋がりだと思えた瞬間

 

そういう勝手なことばかり

やっぱり思い出してしまう

 

あれはもう二度と感じることのできない

特別な瞬間だった

 

思い出すたびに

どこかでまだ小さく打ち上がっている花火みたいに

頭の後ろで火花が飛び散るのを感じる

 

 

寂しいとか

もう一度会いたいとか

 

いろんなことを考えさせられすぎて

もううまく言えない

 

ただ猛烈に悲しい

 

それだけ

 

もも

 

 

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