小さい風

敷き詰められたもの

ほとんどがしっかりと理解できていないもの

ただ

そこにあると思い込んで

息苦しくさせていたもの

 

もうこれ以上プラスとマイナスも

できそうにないと

そう思っていた場所に

突然小さな隙間風が吹くとき

 

はっとして

ゆっくり見渡すと

思ったより柔らかい場所がまだあって

足もいくらか動きそう

 

たったひとつのことで

変化する

感じることや

頭の中に建ち並ぶもの

 

小さな風は

今も吹き続けてるのかな

それを感じられる場所に

行き着こうと思わなくても

どこにでもきっと

 

ふらふらと

思いつくまま

待っていよう

 

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7月

壱町田湿地へ行った。

年に5回公開される場所。

目を凝らしてやっと見つけられるお花。

ガイドの方が、

湿原の花の多くは小さいのです。

そう教えてくださった。

 

湿原が好きなのは

生き物がわずかな場所で

潤いの中

ひしめき合って息づくのを

静かにひしひしと感じられるから。

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そこで暮らすお花は小さく

限られた豊かな水の土地を譲り合って

自分のスペースをほんの少し。

 

周りとの調和と

共生

継続の方法を知っている

 

神は細部に宿るの言葉を

ひっそりととびきりに美しい花達を見て

思い出した。

 

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