敷き詰められたもの
ほとんどがしっかりと理解できていないもの
ただ
そこにあると思い込んで
息苦しくさせていたもの
もうこれ以上プラスとマイナスも
できそうにないと
そう思っていた場所に
突然小さな隙間風が吹くとき
はっとして
ゆっくり見渡すと
思ったより柔らかい場所がまだあって
足もいくらか動きそう
たったひとつのことで
変化する
感じることや
頭の中に建ち並ぶもの
小さな風は
今も吹き続けてるのかな
それを感じられる場所に
行き着こうと思わなくても
どこにでもきっと
ふらふらと
思いつくまま
待っていよう
-------------
7月
壱町田湿地へ行った。
年に5回公開される場所。
目を凝らしてやっと見つけられるお花。
ガイドの方が、
湿原の花の多くは小さいのです。
そう教えてくださった。
湿原が好きなのは
生き物がわずかな場所で
潤いの中
ひしめき合って息づくのを
静かにひしひしと感じられるから。
そこで暮らすお花は小さく
限られた豊かな水の土地を譲り合って
自分のスペースをほんの少し。
周りとの調和と
共生
継続の方法を知っている
神は細部に宿るの言葉を
ひっそりととびきりに美しい花達を見て
思い出した。