それでも時間が進む



 

…これは,もしかしたらこのまま完結することはないのかもしれません。

でも,自分の記録として日記としてここにちゃんと文字で残していこうと思いました。

 

なぜなら,時間は進むからです。

自分だけの時間は、止まるとすれば死ぬとき。

時間をカウントする細胞の一つ一つが働きを止めるとき。

 

だから,書いても書かなくても事象は瞬間ごとに起き続けるし,

積みかなさっていくのです。

 

今日死ぬつもりで生き

永遠に生きるつもりで学べ

 

誰かがそう言ってた。

だから,書いて,

この事象を自分の中に埋もれさせずにおこうと思う。

 

 

 

父がコロナウイルスに感染し,3日が経ちました。

現状としては,ホテル療養の入居のため自宅療養兼待機中です。

 

家族構成は,95歳の祖父,父,母,姉,りんちゃん,私

家庭内クラスターがいつ起こってもおかしくはないし

 

高血圧,糖尿病一歩手前の父はいつ重症化してもおかしくはない。

 

今この瞬間も。

 

 

 

感染経路は,プライバシーのためここには書けないけれど

陽性者と接触したと父から報告があって

保健所から確認が入る前に,家族構成やそれぞれの仕事のことも考えて

自費でPCR検査を受けてもらった。

 

結果の告知方法は陰性の場合,ネット上に個人番号が書き出される。

でも父の番号はなかった。

 

その後,医師から直接電話があり陽性であることが判明。

 

宇宙空間に投げ出されたみたいな

急に何もかもが無重力になったように感じた。

 

直後に心臓付近に強い衝撃。

 

あ、どうしよう。

 

このどうしようには、無数の言葉が自己中心的な感情を纏って含まれている。

 

危機的状況では、人間の真の姿が暴き出される。

 

まさに。

 

 

それから、すぐ

父は狭い2階に隔離される事になり、

基本的に絶対その部屋からは出られない。

祖父とお風呂やトイレが共同だったことから

トイレは簡易トイレ、段ボールにビニールをかけ一回ごとに捨てる

排便時は、共同のトイレを使用し、その後トイレから2階から1階までの階段、トイレまでの道のり

全ての消毒、清掃を防護服を着て家族が行う。

お風呂は2日に1回にしてもらい、一番最後。その後同様に消毒、清掃

お風呂に入れないときは、温かいタオルと簡易シャンプータオルを用意。

殆どの事を2階から出ることなく完結してもらう。

 

…なんて事だろう。

文字にすると、とても過酷で

込み上げてくるものがある。

でも、そうする。手探りでも、涙が出ようとも。

やれる事を探し

それをする以外の感情的なものは優先しちゃいけない。

生活

生きるための活動をする。

 

父も一切不満や不足をこぼす事なく

全てにおいて

大丈夫、うん、分かった。

それだけ。

 

 

辛い。とても。

 

 

 

 

陽性結果が出た時、症状はまだなくその夜に微熱と喉の違和感があるとメールが来た

不安。

同時に自分たちのことも不安になる。

まだ誰も他に体調不良の兆候はない。

 

でも、濃厚接触者であることは間違いないから

会社に連絡。

自分は大した役割を担ってはいないけれど、少人数の職場なので

多大なるご迷惑をかけてしまうことは確か。

 

人はなぜ、自分のことを顧みず

他人を思いやることができるのかな。

 

今後、私たち家族がPCRを受け、結果がどうであっても

2週間程度の出勤停止になることを伝えても

返ってきた言葉は思いやりだった。

でも、言葉のどこかに押さえ込んだ不安と、残念さを感じ、

申し訳なく、すごく心が苦しい。

 

 

そしてこの数日間、家族や、職場、友人、この事実を知っている人たちとの

関わりの中で多くの発見をした。

人の姿や反応について。

感情、思いやり、気遣い、抑圧、諦め、受容、そのどれもが合わさったもの

 

全てが一時停止したように思える中

止まっているのは自分のかたくなである心なのか?

 

そう思った。

 

少しだけジャンプして

鳥の目を借りれば

全てのものが蠢いていることが分かった。

止まっているのは私の感覚だけ。

 

これまでいた場所をこんなふうに遠くから見たことなんてなかった。

動いているんだ。何もかも。

これらは思っているような動きではなかったりした。

もっと、あたたかさや思いやりがあった場所なのかもしれない。

 

すごく窮屈に思えていた日常。

今離れたところから見ると

もっと穏やかに流れていたのかもしれない。

もっと息をするスペースがあったのかもしれない。

 

自分がまた、その流れに足をそっとひたすことができるなら

もう少し違う歩みができるのかもしれない。

 

これが日常のありがたみに気づくということなのかな。

 

止まっているように思えたもの

でも

全ては私の知らない姿に変化し続け、動き続けている

遠くから見ることができるのなら

その姿に気づくことができるんだ。

 

ならば今のこの瞬間だって

 

きっと動き続けているのかもしれない。

良い方、悪い方かは分からない。

 

止まっているものは一つもない。

細胞の一つ一つがいう。

そんなの当たり前だと。でも、切り離された意識は頑なで気づくことが難しいという。

 

そういえば、

昨日PCR検査の結果を待っているとき、不安で仕方なくて

母に「とても不安です」と伝えた。

 

そしたら、

母は

「起こったこと、起こらなかったこと、これから起こること

全ては自分が選びとっている。」

そういった。

 

これは、検査結果のことではなく、心配で仕方がない私の心についてだ。

 

明日は来る。

そして結果が告げられる時が来る。

 

ならば今、何を思い何を不安がるのかは

選んだ通りに起こる。

 

受け入れることも、目を閉じてこの先また来るかもしれない楽しみを思うのも

全部舞あげられた無数のカードを刹那選び取っているだけ。

 

そう聞いたら、

私のこのネガティブな心。

 

この刹那、他にもあったであろう別の反応を起こすカードを

全部無視して暗い色をしたものをものすごい速さで

光よりも早く選び取り続けているのかもしれない。

そんな自分を想像して少しだけがっかりし、少しだけ笑えた。

 

 

そして今日、

数日間放置していたiPadとキーボードを引っ張り出してきた。

それからさっきまで、お庭でピーマンの一番果と、

ビーリーフ、父のキノコ(今は代わりに私が育てている。

水やりが少なかったようで、少しカビが生えてしまった…)を収穫した。

大きくなってきたトマトを植え替えて、えんどうまめや、オカワカメに支柱も立てた。

 

少し枯れかけていた、プチぷよ(ミニトマト)にも小さな実がついているのを見つけた。

 

止まっている時間はない。

 

全ては動き続けている。

 

だけど時々、急に涙が出てくる

感情は一つではないんだね。

不安な私が隣にいることも、ちゃんと分かってる。

二人で手を繋いでいよう。

 

そう、それから次は?

そしてその次は?

 

 

 

 

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(父のお昼ご飯の一部…エンドウ豆プロテインで作ったパンにツナと茹で卵、ベビーリーフがのっています💦不器用が前面に出てしまいましたが、素敵な名前をつけるとしたら、ツナのオープンサンドです😳)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<追記>

家庭内感染と、それぞれの免疫力低下、重症化を防ぐために行っていること

随時プラスしていきます…

 

①基本的感染対策の徹底、清潔不潔区分の認識

②高蛋白+メガビタミン療法 家族内での徹底

・タンパク質 体重×1.6g/日

・ビタミンC 一日3000mg以上 分服

ビタミンD 4000IU/日 長期摂取はしない

・ビタミンE 400IU/日

・オメガ3

・ビタミンB50 2錠/日

亜鉛30mg/日 長期摂取はしない

・セレン100μg/日

③睡眠時間確保

④水分チェック(インアウトバランス)

⑥酸素飽和濃度チェック

⑦バイタルチェック

お父さんがどうか無事でいられるように。

祈ります。

みんなが無事でいられるように。

どうか。