立ち止まって目を凝らす

戦場のコックたち 

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すごく泣いてしまった本です。

 

第二次世界大戦

アメリカ軍 101空挺師団 G中隊のコック兵たちのお話。

 

ヨーロッパ戦線の最中

彼らが戦闘の合間に起こる謎を探る、

ジャンルとしてはミステリー。

 


読み終わってちょっと放心しながら

ティムたちがした謎解きとは

何だったのか考えてた。

 

 

戦場は不条理と無秩序が取り巻いていて

全部が矛盾してるから

それに一喜一憂するのは

心を消耗するだけでしかないんだと思う。

なにより、

生き延びることが優先される故に

誰もその疑問に立ち止まったりしない。

 

だけどここに出てくるみんなは足を止めた。

目を凝らしてそれを見ようとしてた。

何を探して何が証拠で何を信じるのか、

自分の感覚とすり合わせて、

戦争の世界を見ようとしてた。

 

ダンヒルが何を見て

エドが何を見ていたのか

今もふと考えてしまう。

 

そんなこと、当時できた人が

本当にいたのかは分からない。

 


でも多分

そこに真理があって

人間性が隠されてる

 


そう感じさせてくれた。

 


衝撃でした。 

 

 

 

二段組300ぺージ以上の本で、

細かな戦況や作戦の描写がびっしりとあります。

ノルマンディー上陸から、

ヒトラーの別荘ベルヒテスガーデンまでの

101空挺師団の大まかな動きをあらかじめ知っておくと多分ずっとすんなり入り込めるかと思います。

(一番手っ取り早いのは、

バンドオブブラザーズを観ること…! )

 

コック兵

料理を誰かに作ること

食べること

それは自分のルーツを手繰り寄せる、

時に切ない旅でもあるのかな…

 

キャラクターイメージとか、本の抜き出しとかで一冊ノート作っちゃったくらいには好きになった作品でした…!

 

絵がド下手で辛すぎるし

読んだ方のイメージをぶち壊しそうですが

みんなの事を考えながら描いたので、

徐々にここに追加していこうかと思います!😖

 

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