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みんな早くに目が覚めたから

夜明け前に

海を見に行くことになりました

 

見たかった海は

高速で2時間ほどのところ

 

まだ外は真っ暗で

車内ではだれかのプレイリストがかかってる

三人ともあんまり話さない

 

そういうのも

 

高架下の暗闇に

ぽつんと明るいガソリンスタンド

助手席の窓に頭をくっつけて

意識は半分半分

 

そういうのも

 

なんかいいなって思った

 

誰もいない

砂利の海岸駐車場

防波堤の階段を上がってく瞬間

まだ太陽の昇らない海が

視界の隅々に

静かにざぁっと広がる瞬間

 

所々に空いていた

内側の穴がちゃんとふさがった感覚

 

来て良かったです。

 

小さな海岸

綺麗じゃない貝殻が散らばった砂浜

 

鳥か猫が運んだ魚の死骸

 

その周りを行ったり来たりして

結局

座って日が昇るのをまってた

 

いたって普通の

日の出

 

雲に見え隠れしながら

完璧からは少し遠い

 

いつもそう

 

それでも多分

ふと海が見たくなるのは

 

道中

防波堤

さざ波

みんなが何か思い耽ってる

その瞬間のためなんだと思います

 

帰り道

みんな穴が塞がって

話したいことだらけ

 

そういうのが

 

全部なんかいいなって思った

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