一息ついて暗くなった外を見る

カーテンを閉めて電気を消したら

もう今日は終わり

ふと今がどの辺りか考えて

もうこんな所とハッとする

 

時間をいろんな感覚で

いろんな価値観で捉えると

速くなったり遅くなったりする

そのどれが本当なのかは分からないけれど

割り当てられた分や

その時々に触れられるものや

見られるもの

その積み重ねが残った時間と

世界の感触になっていく

本当なんてものがないなら

基準がないなら

大切にするにはどうしたら良いか分からない

なら逆に大切にしないとは

どういう事なんだろう?

 

一日中眠って過ごすとか

ごろごろしてたら日が暮れているとか

でもそんなひと時だって大切だ

 

結局は全てが自己満足の世界で

自分で基準を作って

自分を納得させるしかないんだな

 

きっと意識をすることが

時間に自分を繋ぎ止める事ができる

唯一なんだと思う

 

何をしていようが

それをしている

そういう感覚、自分のしていることに

全神経を集中させて

そして覚えていようとすること

 

両手いっぱいからこぼれ落ちる

あるいは元々掬うことさえできなかったもの

その音に耳を澄ます

 

…だけどやっぱりそれらも

時々でいいのかもしれない

 

忘れること

無意識が時間を進める

そうなのかもしれない

止まっていたもの

立ち止まっていたもの

囚われていたもの

そこから船を漕ぎ出すように

 

だからまたここにいて

時間は遅くなったり速くなったりしながら

私たちを連れていってくれる

 

今日はもう、おやすみなさい

 

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