オデッセイ

5年ほど前に買って、本当に時々しか使っていなかったカメラです。

最近はいつも近くに置くようにしています。

2020年、何があったかなあ…と考えたりする時
未来のことも考えたりする　
未来のこと…最近になって、その言葉のイメージ、ビジュアルは前とは少し違って感じます。
ずっと重たく、それなのに一枚の紙よりもずっと軽い。
真っ白じゃなくて、薄く曇ったようなグレー。

そんな時に

過去に描いたもの、読んだもの

撮ったものを、心細く、少し焦ったような気持ちで探すと
それは思いもよらず多く見つけることができるのに、心のどこかでは
いくつかの忘れてしまっていたショックと

過ぎ去った年月と天秤にかけてしまえば、これらのものの僅かさに心臓がぎゅっとなったりしました。

感じた事は、同じようには辿る事はできないけれど
ふと思い出したりして
かけがえがなかったんだとか

この先こういうのをどれくらい集めることができるのかな？と眠れなくなった。

それで、
小さな形のないデータの世界に
光が作った影を閉じ込めていこうと思いました。　

自分の心細さのために。

2020年の今この時の切れ端…

誰かに伝えられるような事は
何もなかったんだけど
今の自分を作ったなんでもない瞬間。

未来の話をするその前の
思考の積み重ねのための一枚一枚
過去を辿るその前の
感情のひとつひとつ

家族、空、雨、木々、草、友達、毎日のごはん…
そんなこととか…