STONER

この先の事

いつか成し遂げたい事

そういうことを思う時

そうじゃない人生をもし生きることになって

転んでばかりだったら

いや、転ぶ事もなく

なにも、何一つ無かったら

僕はどうなんだろう

 

ときどき

そうやって思う夜に

答えは出なかった

 

いまは違うと思う

それは今年の初めに

「Stoner」に出会ったから

 

ときどき頭の中で

彼に話しかけてみる。

 

.

 

どのぺージにも

まっすぐで美しい語りの中に、

静かな悲しみがじっと横たわってた。

数え切れない場面に自分が感じた事があり、

しかしそれを形容できなかった感覚が書き記されていて何度もなんども読み返した。


教師として生きた一人の人生を描いた物語、

彼を嵐へ連れ込んで

そして吐き出した戦争や

人生の大きな分岐点は

誇張される事もなく、ただ彼の日常の

何処かの一場面としてそれは起こって

そして過ぎていった

 

きっと誰しもが

この本のあちこちに

自分自身を見つけるのだと感じます。


ずっと手元に置いておこうと決めた。

 


この本の中に
自分が漠然と抱える

幾つかの不安の一つを見つけた。


どれほど騒がず、

焦ることなく何かに耐え忍んでも

いつも小さな悲しみは絶えず隣を歩き

 

そしていつか何かが大きく開花するでもなく。

 

その一番最後の時に

振り返る人生をどういう思いでみるのか?

それに対して前はかなり悲観的だった。

 

でもこの本を読んで

それは全くの思い違いだと気付いた。


ストーナーが最後に

離れたところからみた自分の全体像

地図の全てを、

 

彼は僕が考えるのとは違う捉え方をし

そして見つけた。

 


そういうことなんだと思った。

 

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