2018/7/16-2021/7/17へ、ひとりきりのワープ
偶然だけどちょうど3年前の昨日
あなたに会いに行った
暑い暑い中
家の縁の下から飛び出してきて
私たちを迎えてくれた
それでちょうど3年後の今日
もうどこにもあなただけ見つけられなかった
でも痕跡はそこかしこにあった
よく散歩した河川敷へ降りた時
あまりにも草木の風で擦れる音が大きくて
他にはもう何も聞こえなくなった
グラスハープだった。
あなたのことを
木や草たちが話しているのだと思った。
耳を澄ませていると
あらゆる事を思い出した
私は呆然としながらそこに立ち続け
これから先何度もその声を聞きに
ここを訪れるんだと分かった
それで
いつか風が止んだ時
あなたのことを
自分で話す事が
できるのかもしれないと思った。
影が一瞬あなたに見えてはっとして足元を見る