頭の中について

 

整理してある場所

していない場所

 

バラバラに散らばっているものを

積み上げてあったものを、かき分けて座る場所をつくった。

周りはまだよく見えない

 

思考の濁流が、すぐ近くにそびえ立つものに

ぶつかっては力尽きて沈んでいくのを見てる。

 

拾い上げたりした事はなかった

もうこっちだって容量オーバーだから

 

忘れる事にしてる。

 

でも忘れるっていうのは、

物質ではないものを忘れるっていうのは、かなり不確かな動作だ。

 

確証は得られないから、まだどこかに潜んでいる可能性がある。

 

だから、

夜とか、風の強い日とかには

突然全てが浮かび上がって来るんだ。

 

そいつはもう、とっくに期限切れなのに

まだ新品みたいな顔してそこに立ってる。

 

握手をしたら帰ってくれるのだろうか?

 

気づかないふりをしていたけど、そういうもの達が

この場所には無数に佇んでる。

 

どうしたらいいとか

方法はないんだ。

この世界にいつも方法がないのと同じように。

 

だから繰り返すだけ。初めから。

 

名乗り出た持ち主達が、燃やされた時

それらともこれっきりにできるのか。

 

だけどもう一つの存在から意図せず隠されたもの達は

入れ物から焼き出されてもなお

その外側を漂い続けるのかもしれない。

 

そうしたらこの場所に扉は必要なくなる

開け放たれた場所から

流れ出た全てが行き着く先は

草や木、海やずっと大きな宇宙

その高原に横たわる事ができた時

 

やっと目を閉じる事ができるのかもしれない。

 

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