一年前
好きになったバンドが交通事故に遭いました。
それで
4人は見知らぬ土地で、高い橋から落ちて
4人とも亡くなりました。
亡くなった後に発売された
初めてのアルバムは
ファンや家族の呼びかけで
確かインディーチャート1位になったと思う
あの時は
好きなバンドが、
とかではなくて
4人ともが、まだ十代の青年もいた、
あの人たちは いくつもの光を集めたって
太刀打ちできないほど
すごい発光体みたいに
希望の権化みたいに
1人の観客からは見えていて
それが
全部消えちゃうことってあるんだと
でも
あれほどの
意思とか希望とかを閉じ込められなくなるほど
持ったままであった場合
彼らはそういった部分だけは
ここにとどまらざるをえないんじゃないか?
即死だと聞いた
あまりに強い意志は
そのまま気づかずに
ライブ会場へ行き、
その後反省会とかをして
お酒を飲んで
アルバムの成功を祈ったり
作曲したりしてるんじゃないかって
4つの意思だけはいまも
あの続きを続けているんじゃないかって
そんな
勝手なことを考えたり
でもたぶんひたすらに
ひとが消えてしまうことの
それが
日常の一場面ですよ
そういう世界の、
神様の
落ち着いた言い方に
ショックだったんだと思います
いまでも
不在になったSNSは残ったまま
記憶と忘却
まだアルバムを聴いてる人はどれくらいいるかな
僕は
さっき
偶然プレイリストから流れてきて
頭を撃たれたみたいに
去年のことを思い出したんだ
忘却
神様でも世界でもなくて
自分自身がそれを
平坦な特別ではないことにしてるんだね
それは
寂しいとか人でなしとか悲しいとか
言葉にできるような言葉を
超越してるから 分からない
彼らの意思は
4人はいまなにしてるかな?
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