The Pacific を観ました。
米海兵隊員の体験に基づいた、
太平洋戦争についてのドラマ映画です。
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太平洋戦争に関する映画は少し避けていたけれど(うまく言えませんが、痛みが強いのと、自分が偏った視点を持っているせいもあって受け止め方に戸惑うからだと思います。)
この作品は、真摯に
丁寧に訴えかけられるものがありました。
連合国側からみた、
日本側からみた太平洋戦争。
その違いに圧倒されたり、また双方に共通していた点を感じる事が出来て良かった。
この戦線に特徴的な、徹底した憎しみのぶつかりあいは鳥肌が立つほど壮絶でした。
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下2枚目の絵は、スナフ伍長です。
はじめは独特だなあと思っていたけど、
見るほどにこの人は今何を感じたり
考えたりしてるんだろうって
とても悲しくさせる、多分この作品で一番忘れ難い人物でした。
原作(題材にしてはいるけれどほぼ別作品と考えたほうがいいのかな...)の「ペリリュー、沖縄戦記:ユージーン スレッジ著」にも彼は登場します。
かなり前に読んだのもあるけど、
記憶の隅に少し残ってたくらいで
映画のような彼についての詳しい描写はなかったかと思います。
淡々と、戦争の過酷さ、下劣さ、
残虐さが畳み掛けるような
圧倒的情報量の本でした。
でも、The Pacific は
スナフ伍長をこんなふうに描いてくれたから、ここまで心に刺ささったんだと思う。
戦闘や残虐な描写よりも
一人一人の心の痛みが苦しかった。
思い出すたびに切ない。
久しぶりに引きこまれた、好きになった登場人物でした。
もっと練習して描けるようになりたいな…!
ユージーン スレッジ
スナフ シェルトン
バーギン
スレッジとシド