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目がさめると
目の前にコールが突っ伏して眠ってた
私たちは何杯飲んだんだろう
彼の少し伸ばされた手は
改めて痛そうだった
やっぱり今日、病院に行ったほうがいいかな
だけど心配な裏腹
自分が心底安堵しているのがわかる
帰ってきてくれてよかった
死んじゃったら終わりだもの
父に渡されたロザリオを見る
大声でまくし立てるそれが
私は嫌いだけど
昨日はずっと握ってた
窓の外を見ながら
足音に耳をすませて
私はコールをじっと見る
昨日ぼろぼろで
帰ってくるなりお酒を飲もうと言って
何杯目かのとき
ふと泣き出した彼を思い出す
その数日前もその少し前も
あたりまえだよ
ここは深海みたいなものだから。
こんなにも苦しいのはさ
もがいたり、嘆いたり
ジタバタするほど沈んでいくんだ
辺りは真っ暗で
誰にも聞こえやしないし
みんなにとっちゃ好都合だよね
だからさ
小さな二匹の魚は
小さな灯火を頼りに
その周りを2人でぐるぐる回るんだ
それで十分
だけど彼はまた泣くだろう
何か強い力が働いたはずなんだ
こんな道に立っているのは
私は痛そうなその手に
そっと触れようとする
...
トーチソングトリロジーを観ていました。
いただいてから、もう擦り切れるくらい観てる。大好きで大切な作品。
だけど、やっぱりアランが帰ってきてくれたらいいのに。僕はそればかり。
絵の中の2人はアラン達ではないけれど、もしも彼が帰ってきたら、そんなことを考えてた。
家族にはちょっと話がわからないって言われた。
確かに自己完結しすぎて意味不明だ！
そんな自分の頭の中を整理するためだけのお話でした。
